2007年9月15日
日本 1979-10-16 ニューエイジ ロック スティール弦ギター フィンガーピッキング タッピング
ロックで無頼な、兵庫県出身の新世代なギタリスト。当たり前にようにタッピングやボディヒットでファンクなビートを叩き出す勇姿を見ると、アコギ=フォーク、エレキ=ロックというほのぼのとした昔日がかくも遠くになりにけり。オベイション抱えたラディカル・パンク娘の Kaki King しかり。リミッターのイカれたウクレレ・ハイウェイスター Jake Shimabukuro しかり。アコースティック楽器は最早立派なロック・インストゥルメンタルなのだ。
16歳でシカゴ留学、20歳にはシスコでストリートミュージシャン生活、帰国後は Little Wings (ニヤリ)なるバンドとアコースティック・ソロギタリストを並行して続けていたが、最近ではトロントに拠点を移してソロ活動という日々らしい。いやー、彼こそまさにギター侍じゃないか。また一段とデカくなって帰ってきて欲しいものですなぁ。
'06年発表の、アコギインストが4曲収録されたミニ・アルバム。4曲であっても、両手タップの16ビートがスリリングなトップナンバー「花狂い」から、オリエンタルで優しい爪弾きの「光の子」まで、彼が培ってきた実力と魅力が凝集されている。音楽的にはブルースやファンクに大きく影響されたとのことだが、少なくともアコギインストでは黒っぽさは希薄で、透明でクリーンな印象が強い。
ちなみに、アコースティック楽器であっても彼の場合、演奏にピックアップとエフェクターを欠かすことは無く、低音の響きを基準にして音作りをするのだとか。この辺、故 Michael Hedges が採っていたアプローチと一致しているのは偶然か必然か。
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