2005年8月7日
USA 1944-6-7 〜 1973-7-15 ブルーグラス ロック スティール弦ギター フラットピッキング
Kentucky Colonels というブルーグラスユニットを経て Birds に加入し、その卓越したテクニックで多くのロックファンを魅了した伝説的ギタリスト。確かに彼は文句なしに上手い。その上音楽的センスも優れていてバンドをドライブすることが出来る数少ないギタリストではある。それを差し引いても、どうも実像以上に神格化されすぎているような気がするのは私だけだろうか? ブルーグラスはキラ星の如く超絶ギタリストが濶歩するフィールドであり、Mark O'connor や Tony Rice、Albert Lee といった第一級のギタリストと Clarence を比べてみれば、彼が特別抜きん出ていると感じる人は少数だろう。伝統芸として確立されたギター奏法をロックイディオムに極めてスムーズに融合させた功績を評価するなら、全く異論は無いけれど。
Rounderレーベルに残された Clarence 在籍時の Kentucky Colonels の名盤。この時代では多分珍しいであろう、全曲インストアルバムでもある。ギターだけを特別フィーチャーアップしたナンバーこそ無いが、順番で回ってくるソロパートを聴くだけでも Clarence のギタープレイを十分に堪能できる。強いて1曲を挙げるなら、クロスピッキングが素晴しい「Sally Goodin」が個人的にベスト。
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