2005年12月25日
プロフィール John Lennon がかつてインタビューで「ロックはブルースからとても多くのものを受け継いでいる。でも僕の音楽はブルースそのものじゃない。僕は黒人ではないからだ。」というような事を言っていた。日本人の若きフラメンコギタリスト、沖仁が紡ぎ出す音楽は John のこの言葉を思い出させる。 音楽好きの両親のもとに生まれ、14歳の時にエレクトリックギターを手に Boowy のコピーなど…
2005年12月25日
プロフィール 近年、急成長によってテキサス第2の都市となったオースティン市は、古くからカントリーやブルーズが盛んで、たくさんのライブハウスや年間を通してのミュージックフェスティバル等が有名。歴史あるニューオーリンズあたりとはまた違った魅力に溢れた街で、音楽好きには新しいメッカになりつつある。ここから生まれたあるジャグバンドが世界中で人気を博した。老境のクラリネット吹きとパンキッシュな若者達の混成が…
2005年12月18日
プロフィール フォーク、ブルース、カントリー等のアメリカン・ルーツミュージックに興味を持つ者にとっては、その歴史をひもといていくのは楽しいものだ。100年にわたるシーンの中で、多くの天才達が独自なスタイルを煌めかせ、それが別のジャンルと交差しながら現在に繋がっていく様を発見するのは興奮に値する。奴隷黒人がコットンフィールズで産み落としたブルースの誕生話はつとに語られるが、白人移民の貧農が祖国から持…
2005年12月18日
プロフィール いわゆる戦前ブルースの代表的プレイヤー。ギター1本で、ラグタイムをピアノのように弾きこなす。ラグタイムという音楽的特性からか、ロバジョンのように深読みを許すタイプではない。どちらかというと、「名人」という感じ。 ディスクレビュー Ragtime Guitar's Foremost Fingerpicker インストものは少ないが、「Police Dog Blues」はすでに聖典となっ…
2005年12月18日
プロフィール スラックキーギタリストで若手の中では注目株ナンバーワンなのが、この Makana (本名は Matt Swalinkavich)。幼少のころからスラックキーギターに親しみ、13歳の時にはかの Sonny Chillingworth から手ほどきを受けてもいる。'93年からクラブでの演奏活動をスタートさせ、その時からステージ名として、「贈り物」を意味するハワイアンネーム Makana …
2005年12月4日
プロフィール 北海道出身の若手実力派アコギスト!! 16歳からエレクトリックギターでロックを弾き始め、後にアコギに転向。19歳で上京し、そのすぐ一年後には Epo のオープニングアクトとしてステージを飾っているから驚き。'00年からソロ活動を開始して、多くのメジャーアーティストのサポートを務めつつ、'03年にモリダイラ楽器主催のフィンガーピッキングコンテストに入賞。'04年にはアコギインストゥルメ…
2005年11月27日
プロフィール スコットランド出身の中堅クラシックギタリスト。6〜10歳にかけて、家族とともにスペインに滞在しており、ギターもその時期に父親から手ほどきを受けたという。そのせいか演奏も Segovia 系というのだろうか、正確なリズム感と疾走感を求める傾向がある若手ギタリストに比べると、よく言えば風格と円熟味のある、悪く言えばレガシイな印象という感じだ。生真面目で繊細だが歌心ある演奏から、Julia…
2005年11月20日
プロフィール 日本人のブルーズメン・ギタリストと聞いて思い浮かぶ名前は何だろう? ファンキーなジャイブで唯一無二のパワーを誇る吾妻光良? Blind Blake ばりのリックと飄々した語り口のコンビネーションが絶妙な有山じゅんじ? アーチドトップからこぼれ落ちる枯れた音がタマらない内田勘太郎? それとも Stefan Grossman 直系のカントリーブルーズ伝道師・打田十紀夫? いやいや、もうひ…
2005年11月13日
プロフィール 中南米ものを得意とする若手クラシックギタリスト。母親がピアニストだったこともあり、早くから音楽に親しみ、主にピアノやクラリネット・サックスなどを演奏していたが、ギターで演奏されたバッハを聴いて以来ギターに転向。ザルツブルグで音楽を学び(その時の同期生には Eliot Fisk もいたそうな)、さらにニューヨークに赴き、ジュリアードの Sharon Isbin 主催マスタークラスにも参…
2005年10月30日
プロフィール オクラホマ出身のアコギ・ユニット。ヒスパニック系の二人組かと思ったらさにあらず、Bosco を名乗るは Bill Lowman、かたや Jorge は Brad Gallagher が本名。なんかこのあたり、日本の GONTITI と通じていて面白い。音楽性もユニット名から連想するラテン系とはほど遠く、John Fahey 〜 Jim O'Rourke 的な流れの延長線上に位置する、…