2003年12月1日
プロフィール 質実剛健、豪放磊落、質素倹約(?)型のギタリストが多いフラメンコ界にあって、ロマンティックかつ流麗華美な音楽を聴かせてくれるアコギスト。早熟なのはギター演奏だけではなく、作曲も13歳から手がけていたという。他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも多く、アルバムに関しても多作である。まさに脂の乗り切った感のある、現在スペインで最もアグレッシブなアコギストかも。 ディスクレビュー …
2003年12月1日
プロフィール フラメンコギターの流れは、Ricardo に始まり Sabicas、Paco へ至ると言われる。Ramon Montoya のような伝説的人物を除けば、確かに近代フラメンコギターの祖といえる。その演奏は、カンテ伴奏主体の色彩を色濃く残しており「オレがオレが」というエゴの張り出しを感じさせない。もちろん、個性が無いという意味ではない。Sabicas がコテコテの吉本芸人だとするなら、R…
2003年12月1日
プロフィール フィンガーピッキングを使ってホットリックをはじき出す、カントリーギタリスト。...ってのは正確でないか。なにせ彼は、何より優れた歌手であり、曲も自分で書き、さらには俳優までやっちゃうのだから。その方面ではカリスマ的存在であり、彼のナンバーをカバーするギタリストは枚挙に暇がない。アコギはガットギターを多く使用している。カントリーでガットというのは「?」という気もするが、Willie N…
2003年12月1日
プロフィール 詳細は不明だが、インド人の血をひくという白人アコギスト。クラシックをルーツとしてギターキャリアをスタートさせたが、ニューヨークのファンキーな空気を吸い込み、「ファンキーギタリスト」になったという???(^^)。 ディスクレビュー Mangalam '97年、Enja レーベルから。ドローン弦を加えたオベイションギターで、インド人パーカッショニスト達と繰り広げるラーガ・ジャズ。それほど…
2003年12月1日
プロフィール '61年にパリコン優勝経歴を持つ、バロックものを得意とするギタリスト。ルネッサンス・リュートも手がけ、数多くの録音を行っている。そちらの方での名声が高いかもしれない。 ディスクレビュー Les Baroques タイトル通り、バロック時代の鍵盤作品の小品集。フレスコバルディ、パーセル、ラモー、そしてヘンデルの作品を収録している。ヘンデルの作品は、Segovia のアレンジを用いている…
2003年12月1日
プロフィール どちらかというとリラックスタイプのギタリストが多いブラジルにあって、非常にアレグレッシブなギターを弾く若手ギタリスト。ショーロで使われる7弦ギターを多用し、様々なスタイルをおり混ぜたニュータイプのブラジル音楽を生みだしつつあったが、30歳あまりの若さで亡くなった。 ディスクレビュー Todos Os Tons '92年、BMG からの Jobim 集。オープニングではなんと Paco…
2003年12月1日
プロフィール このギタリストを初めて聴いたのは、輸入盤屋で手に入れた Windham Hill の最も初期のラインナップ中の一作「Soliloquy」でだった。Ackerman をはじめ他のギタリストがアンビエントなムードのスティール弦だった中で、古風ながらも驚くほどポップなオリジナルナンバーを弾くガットギタリストに私は魅せられつつ、こんなにも優れたギタリストが何故国内盤で紹介されないのか訝しがっ…
2003年12月1日
プロフィール あまり知名度は高くないが、バッハ等を得意とする女流クラシックギタリスト。筆者はこの人の演奏でバッハのリュート作品を聴き始めた。落ち着いた、良い演奏だと思う。 ディスクレビュー J.S.Bach '69年に録音されたバッハ集。前奏曲ニ短調、リュート組曲1番、そして、無伴奏バイオリンの編曲ものが2曲。そう、フーガとシャコンヌである。かなり美味しい選曲ですよね。
2003年12月1日
プロフィール 「銀の手」という芸名を掲げ持つ、南仏フラメンコの長老。一族郎党で賑々しくルンバ(キューバのそれではなくフラメンコの)を演奏する、『元祖ジプシーキングス』である。「これはフラメンコじゃなーいっ」と青筋をたてるアナタ、野暮ってもんよ。だって、その通りなんだもん。 ディスクレビュー Soleil des Saintes-Maries Manitas は凄く多作家(というよりも人生そのものが…
2003年12月1日
プロフィール 詳細は不明だが、ダイナミズムのあるタンゴギタリスト。'60年代初期からプロキャリアを始めたとある。 ディスクレビュー Mi Refugio バンドネオンの Osvaldo Montes とのデュオ名義のアルゼンチンタンゴスタンダード集。こういう編成の性格上、ギターは殆ど伴奏に回らなければならない。だが Perez のギターは対位法的といっていいほど、バンドネオンの向こうを張っており、…