2006年9月17日
フランス ブルーズ ガットギター スティール弦ギター フィンガーピッキング
ラグタイムやカントリーブルーズを中心に小気味良いフィンガーピッキングを聴かせるフランス人アコギスト。13歳ころから、Blind Blake や Rev. Gary Davis らのレコードをテキストにギターを弾き始め、地元を中心に活動している。ブルーズ・フィンガーピッカーの Ernie Hawkins とも親しいみたい。'06年、日本人アコギスト有志で製作され、好評を呼んでいるアコギソロのコンピレーションCD「Acoustic Breath」シリーズに参加したことにより、知る人ぞ知る存在になっている。
'04年発表の無伴奏ギターソロアルバム。時には Chet Atkins 風の枯れたエレクトリックギター、ある時は Jerry Reed 風のガットギター・リック、そして Gary Davis よろしく12弦ギターと、ギターを持ち替えながらのオリジナル・ギターソロが16曲。特別な奏法を駆使するでもなく、ムチャクチャ速いリックを披露する訳でもないのに、何故か心がウキウキしてくるこの幸福感。曲自体の出来がとても良いこともあるが、ある種のマニアのツボを気持ちよく突いてくるでも言ったらいいのか。そう、つくづくギター好きで良かったと思える一瞬である。このアルバム、自主製作盤だがネットで比較的簡単に入手できるので是非。