2004年2月9日
USA 1943-3-22 〜 ジャズ/フュージョン スティール弦ギター フラットピッキング
'60年代にジャズとロックを股にかけて革命の狼煙を上げたザ・エレクトリック・ギタリスト、Larry Coryell。彼がアコースティックギタリストとしても革新的だと世間に知らしめたのは'70年代半ばの Steve Khan とのコラボだったが、それ以降は Al DiMeola、John McLaughlin、Paco de Lucia、山下和仁、Emily Remler、Joe Beck、Biréli Lagrène とまぁコラボるわコラボるわw 事実、アコースティック作ではその方がいい結果を出しているような気がする。非常にムラっ気のあるプレイをする人だが、「あ、ノってるな」と思わせる時の熱いグルーヴ感は、聴くものをとても幸せにしてくれる。共演者にとっても、きっとそうなのだろう。これからも精力的にコラボってもらいたい。
このアルバムが出た'82年頃の Coryell は、憑かれたようにクラシック作品の無伴奏ソロ化に取り組んでいた。この「ボレロ」はその第1弾。片面10分程しかないのだが、Hi-Fi用の高音質レコードとして通常以上の価格で売られていた。アナログ時代のHi-Fi盤とか4チャンネル盤(通じないだろーなー)というのは、音楽的にはろくでもないものが多かったが、この Coryell のシリーズは、常に次作を期待させる出来だった。ジャケットもダリしていて面白い。
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