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    アコギスト宣言!!

    Daniel Ho (ダニエル ホー)

    2004年10月30日

    USA ハワイアン スティール弦ギター フィンガーピッキング スラックキー

    プロフィール

    こんにちのハワイアン・コンテンポラリーミュージックシーンを代表する、ホノルル在住の若手実力者。日本ではウクレレプレイヤーとしての知名度が高いかも知れないが、ギターからキーボードまでこなすマルチプレイヤーである。筆者としては Gabby Pahinui の流れを汲むトラディショナルなスクラックキーギターを愛する立場だが、ハワイの現状としては最も活気があって優れた人材なり資本なりが注がれているのがコンテンポラリーミュージックなのだから、これを無視してハワイのギターシーンを語ることは出来ないだろう。元々ピアノ奏者としてジャズ寄りのポピュラー音楽シーンで頭角を現した彼だが、'90年代後半から「Voyage Home」等の優れたギターアルバムを発表しだしている。優れた作編曲能力に支えられた彼の奏でるスラックキーギターは、楽曲に盛り込まれるアイディアの豊富さやハッとするような手法のアレンジが魅力で、Pahinui ファミリーを中心としたギター専門プレイヤーとはまた違った魅力がある。George Hahumoku JrOzzie Kotani らのと親交も深くコラボレーションも多い。「ハワイのいま」を一番感じることのできるアーティスト。

    アルバムレビュー

    Beyond Blue

    '03年発表の、ギターやウクレレもバランス良く配置されたコンテンポラリーハワイアンの秀作。前述のように、彼はスラックキーギターに焦点を当てたギターアルバムも数枚発表しているのだが、このアルバムは他のスラックキー・アーティストには無い彼の多面性が良く出ている。Paul Winter のような優しいソプラノサックスがリードをとるような多くの「一般向け」の曲に混じって「Napli Meditation」「Lia (solo guitar version)」のギターソロナンバーや、珍しいスラックキー・ウクレレ(GDEA)が聴ける興味深い「Haiku」等が顔を覗かせる。ガットギターを多用しているあたりも、本土寄りというかソフィストケイテッドな資質の顕れだ。チューニングは G Kilauea と呼ばれる DGCGBE を良く使っているみたい。

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