2004年5月26日
USA 1943-4-13 ~ 2008-7-20 フォーク ロック スティール弦ギター フィンガーピッキング
'60年代、世界的なフォークムーブメントの発信地となった NY グリニッチビレッジのシーンは、この人なしには語れないだろう。のちの'69年に James Taylor や Joni Mitchell らと共にニューポート・フォーク・フェスティバルを沸かせた Artie Traum である。同年に実弟 Happy とのコンビでレコードデビューを飾っているが、キャリアを通じてソロ活動よりは他の著名アーティストをサポートする側に廻るほうが多かった(日本で言えば、石川鷹彦や吉川忠英みたいなポジション?)。同時代の盟友、Bob Dylan はミネソタのカントリーボーイだったが、この人はブロンクス生まれの生粋ニューヨーカー。先入観かもしれないが、彼の歌や演奏は押しの強いものではなかった反面、そんな「粋」が香っていたように思う。
'99年、NARADA から。Laurence Juber(Aギター) や、Adrian Brew(Eギター)、Tony Levin(ベース) 他の実に多彩なゲストを迎えての、豪華セッションアルバム。超一流プレイヤーばかりなので、演奏のレベルは非常に高いのだが、逆にいうと楽曲の力不足をメンバーで補っているという感もある。ニューエイジレーベルからのリリースというせいか、泥臭さも極力排除されているし。最後の「Early Frost」は実弟 Happy とのアコギデュエットだが、そこでやっと本来の彼を堪能できたような気がする。
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