2004年2月22日
日本 1947 〜 フォーク スティール弦ギター フィンガーピッキング
フォーク全盛期の'70年代の日本ポピュラーミュージックシーンでプロキャリアを開始し、石川鷹彦や中川イサトらと共にアコギシーンを牽引してきた。ホームメイドというバンドで、超絶テクニシャンギタリストの徳武弘文と活動を共にしていた時期もあり。その後、多くのソロ作も残しているが、活動の大半は歌謡曲からロックまで雑多なジャンルのアーティストのセッション参加にある。James Taylor 等に影響を受けたという抑制の効いた穏やかなフィンガーピッキングが彼のギタースタイルで、派手さとは無縁だがミュージシャンの年輪を実感させる成熟したものだと思う。
'96年、オーマガトキからの7thソロ作。この頃中川イサト氏などはギターソリストのスタンスを明確にして活動を行っていたが、この人は回りのムーブメントに惑わされず、シンガーソングライターとしての立場を今でも崩すことはない。このアルバムでは、ウェストコーストサウンドな「ARIGA-TO-SAN」、スキャット入りのボッサナンバー「Song for Carlos」、弦楽四重奏をバックにしたドビュッシーの「月の光」の3曲がノスタルジックなアコギインストナンバーとして収録されている。基本的にロマンチストなのだな、この人は。
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