2007年12月31日
プロフィール 長野県で活動しているギタリスト/シンガーソングライター、ついでにウクレレ弾き。年齢不詳だけど、どうやら和製フォークの洗礼を受けてきた世代らしい。となればギターサウンドも、アルペジオ主体で情緒的に和の旋律を爪弾く、みたいな先入観を抱いてしまうが、ところがどっこいなのである。ガツガツと低音弦をはじきながらストラムを交えて奏でられる、竜巻のようにうねりつつ疾走するアコギ・インストの数々は一…
2007年10月22日
プロフィール カントリー好きな音楽ファンにとって、John Jorgenson の名は Desert Rose Band の名ギタリストとして身近なものだったし、その後のギタートリオユニットの Hellecasters でテレキャスターを縦横無尽に駆っての活躍も頼もしいものだった。それだけに、2000年以降に彼がアコースティックギタリストとして、しかもジプシースウィングの世界に身を投じたというニュ…
2007年10月22日
プロフィール ギリシャのクラシック・ギタリスト Antigoni Goni は、日本にも数回の来日を果たし知名度を上げつつある美貌の逸材だ。女流ギタリストといえば Sharon Isbin が思い浮かぶが、Goni はジュリアード音楽院で Isbin にも師事している。'90年頃から活躍を始め、数々のコンテストで入賞しつつ、世界を飛び回って演奏活動を続けている。レパートリーは、北〜南米の現代ものが…
2007年10月2日
プロフィール 8弦のガットギターを奏でる、ナゾの東洋人ギタリスト(笑)。どうやら某大手中華系のホテルチェーンで演奏活動をしているらしい。Segovia 先生のマスタークラスも受講したことがあるそうで、なるほどタッチが柔らかでエレガントなプレイではある。 ディスクレビュー Music For Life '01年、Golden Bell House というカナダのレーベルから。クラシックやラテンナンバ…
2007年10月2日
プロフィール コアなブルーズファン以外には馴染みの薄いであろう、ピートモンド・ブルーズという聞き慣れない言葉がある。合衆国東部のアパラチア山脈に沿って位置するピートモンド台地で育まれた、この素朴なカントリーブルーズは白人フォークからの影響が大きく、軽快な印象のラギー・ブルーズとでも言ったらいいだろうか。詩もリズムもヘヴィなデルタ・ブルーズとは対照的であり、ことさら取り上げられることも少ないようだ。…
2007年9月24日
プロフィール ここ数年で耳にするようになった、唄と唄の間にボソボソと脱力しまくったラップ風のライムを挟みこんだ、ある種の J-POP。あれって何なんでしょうね? 10年以上前に米国のラップシーンを追いかけながら、どうにか日本語をリズムに乗せようと悪戦苦闘していた頃はまだ理解できたが、その果てに行き着いたのがソレなの? ヒップホップって得物を手にして新しい表現をしたかったんじゃないの? 頭いてー。 …
2007年9月24日
プロフィール フランスのベテラン・ジャズギタリストという以外、詳しいことは不明。どちらかというとメインストリームなジャズ界隈で活躍していると思われるが、お国柄だろうか、マヌーシュ・スウィングのフェスなんかでも顔をみかけるようだ。 ディスクレビュー Jean Bonal '01年の作だが、雰囲気からすると何かのアニバーサリー契機で作られたアルバムのようでもある。Bucky Pizzarelli みた…
2007年9月15日
プロフィール ロックで無頼な、兵庫県出身の新世代なギタリスト。当たり前にようにタッピングやボディヒットでファンクなビートを叩き出す勇姿を見ると、アコギ=フォーク、エレキ=ロックというほのぼのとした昔日がかくも遠くになりにけり。オベイション抱えたラディカル・パンク娘の Kaki King しかり。リミッターのイカれたウクレレ・ハイウェイスター Jake Shimabukuro しかり。アコースティッ…
2007年9月15日
プロフィール ブラジル音楽の人気が高まるにつれて最近注目されることが多くなった、ブラジリアン・カントリーミュージックとも言えるセルタネージャ。その定番弦楽器であるヴィオラ・カイピーラの奏者として、今いちばん旬なのが、この人 Roberto Corrêa かもしれない。ミナス生まれで一家は代々ヴィオラ(普通のガットギター)奏者、首都ブラジリアで育ち大学で物理学を学んだというプロフィールからは、現代的…
2007年5月20日
プロフィール ドイツのフラメンコギタリスト。ドイツ人ではあるが、スペインの大バイオール(舞踏家) Manolo Marin や、その他一流どころのカンタオールの伴奏者を勤め上げてきた強者である。新世代ギタリストに属する世代にありながら、Miguel Iven のギターはしっかりと地に足をつけようとする強い意志が伺える。かといってガチガチの保守という訳でもなく、自然に他ジャンルの音楽要素が吹き抜けて…