2004年2月14日
プロフィール フラメンコ・ギターにはこれまで三度の大きな変革があった。まずは Niño Ricardo によって、「歌伴」だったギターにソロ・パフォーマンスの境地が拓かれたこと。そして Sabicas は、それにふくよかで人懐っこい旋律と解りやすい起承転結を加えて一般聴衆向けのコンサート・ピースという広がりを持たせた。そしてこの人、Paco de Licia が打ち立てた功績は説明するまでもないだ…
2004年2月14日
プロフィール Astrad Gilberto のバックミュージシャンとして頭角を表わし、数多くのアーティストとの共演歴を持つ実力派ギタリスト。Trio de Paz というボサノバコンボの一員としても活躍している。最近ではギター教則ビデオも出版しており、周辺が賑やかになってきたようで目が離せない。 ディスクレビュー Lubambo '99年、DiskUnion からの初ソロアルバム。全編12曲、強…
2004年2月14日
プロフィール もともとはブラジルの密林に住むインディオだったという、この兄弟ギターデュオはあまりにも世界的に有名である。その昔「シャボン玉ホリデー」のエンディングで、シェリー酒のように甘い「Stardust」が流れていたのを記憶している人もいるだろう。その頃は鼻たれ小僧だった私なので、本当に Tabajaras の演奏かどうかは定かではないのだが、彼等が60年代日本のラテンブームに大きく作用してい…
2004年2月14日
プロフィール 3兄弟のギタリストからなる、フラメンコフュージョンのユニット。メンバーは、Tito、Diego そして Vaki 。フュージョンとはいえ、ベースやパーカッションによるバッキングは、コンテンポラリーなフラメンコギタリストならもう珍しいことではない。彼等のスタイルは要所々々において非常にツボを押さえたもので、むしろストイックな印象すら受ける。 ディスクレビュー Pa Llorar de …
2004年2月14日
プロフィール チリ出身で、現在はカナダで活躍中のラテン系ギタリスト。日本人にも馴染みやすい、哀愁の漂うガットギターが持ち味のアコギスト。 ディスクレビュー Masters of Acoustic Guitar '97年にNARADAレーベルからの、16人のアコギストによるインストを集めたコンピレーション。「Classical Soul」というナンバーを演奏している。この曲は録音の仕方を変えたら、哀…
2004年2月14日
プロフィール アルトギターと呼ばれる、通常のギターより半オクターブ程高い音域をもつガットギターを用いてエレガントなプレイをするジャズギタリスト。このギターはコース長が短く、フレット間隔も狭いので、手の小さい日本人には比較的弾きやすい楽器である。昔、試しに手にとってしばらく弾いた後、もう普通のギターに戻りたくないな、と思ったのを覚えている。とはいえ、ギターの魅力は低音弦の響きに多く依っているのもまた…
2004年2月14日
プロフィール Ry Cooder の盟友であり、各種撥弦楽器の名プレイヤーでもある。セッションギタリストとしても高名この上ない。ソロの時の音楽性は Ry 以上に雑食性で、特にレゲエに大きく引かれているようだ。 ディスクレビュー Win This Record ! '82年の2nd ソロ作。エレクトリックのスライドを主軸に、雑多な音楽性を披露してくれる。彼のようなタイプのギタリストは、あまりギタープ…
2004年2月14日
プロフィール ラテン系のトラディショナルなレパートリーを得意とするガットギタリスト。テクニック的には申し分ないが、あまりにも真面目な演奏というか今ひとつ華が足りないなあ、と思うのは私だけだろうか。 ディスクレビュー Anotonio Carlos Jobim & George Gershwin '82年に Concord から。Jobim と Gershwin の作品集という結構強引な組み合わせで…
2004年2月14日
プロフィール ドイツ出身で、現在ではアメリカに居住している。この人のギタースタイルを一言で表現するなら、「一人ジプシーキングス」というところだろうか。フラメンコを弾き切るには明らかに技量不足だし、えもいわれぬ「いががわしさ」があるのだが、そのクセが好きな人もいるかもしれない。ただ、自ら書く楽曲の数々は華があってなかなか良い。 ディスクレビュー Nouveau Flamenco '90年に、High…
2004年2月14日
プロフィール ロマンティックなメロディをオベイションアダマスから紬ぎ出す。テクニックも確か、というよりメチャ上手い。TV番組音楽などを手がけるらしく、なんとなく音楽も映像的な気がする。 ディスクレビュー Guitar for Mortals オベイションのグラスファイバー臭さが気にならない人なら、一聴後にはもうお腹一杯という感じになってしまうのではないだろうか? アコギファンにはそんな美味しいアル…