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    アコギスト宣言!!

    Zezo Ribeiro (ゼゾ ヒベイロ)

    2005年9月25日

    ブラジル サンバ/ショーロ ボサノバ ガットギター フィンガーピッキング

    プロフィール

    サンパウロ出身の技巧派ギタリスト兼コンポーザ。技巧といえば、やはり凄腕ギタリストだった故 Raphael Rabello とも親交が深かったそうだ。Rabello が自らのアルバムに、フラメンコの神 Paco de Lucia を招いて、壮絶なギターバトルを繰り広げたことが鮮烈に思い起こされるが、Zezo Ribeiro もまた目下の興味はフラメンコに向かっており、近年のアルバムはブラジリアンミュージックとフラメンコの融合を試みたものになっている。ブラジルの音宇宙はあまりに深くて広い。それだけに、外部のミュージシャンを惹きつけることは当たり前でも、ブラジリアンアーティスト自身が積極的に異ジャンルの懐に飛び込んでいくことは案外少ないように思える。そんなこんなで今後の活躍に期待が膨らむ一方の Zezo Ribeiro だが、数年前に腕を故障しステージから遠ざかったままだという。一日も早い復帰が望まれる。

    アルバムレビュー

    Gandaia

    '98年のソロデビューアルバム。スーパーべーシストの John Patitucci や、スペインはガリシアの歌姫 Uxia らをゲストに迎えていきなりパワー全開。大半が自らのペンによるナンバーで、Baden Powell を彷彿とさせる炎の無伴奏ギター「Gandaia」、フラメンコ指向の萌芽が垣間見える「A Noite e Pra Quem Sabe」、仕掛けナシの正統派ボッサギターが堪能できる「Maluquinho」、非凡なコンポーザぶりを示す Lennon-McCartney ばりにポップな「Caminhos de Azul」「Bom Retiro」「Aguia de Aia」などなど、全くもって素晴らしく美味しいギターアルバムだ。これだけの驚異的ギターテクニックと、印象的で切れ味鋭いナンバーを量産できる豊かな作曲能力を兼ね備えた Zezo Ribeiro の日本での知名度は、不当と思える程低い。このアルバムを聴いて頂ければ、そんなもどかしさを共感して頂ける筈。

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