2004年2月22日
プロフィール '70年代、ロック共同幻想という祭りの後に生じた空間を、漂うように現れた数多の「シンガーソングライター」達。当時、イギリスのロックを中心にポピュラー音楽に接し始めたリアル厨房の自分には、そんな彼ら達の音楽は地味で退屈だった。さらにその頃の日本の音楽シーンを跋扈してたフォーク歌手達の多くが、彼らの二流コピーだったのもイヤだった。それも今は昔。おおざっぱに「フォーク」と呼ばれたUSAシン…
2004年2月22日
プロフィール 詳細は不明だが、ヨーロッパの伝統音楽に深い造詣を示すガットギタリスト。Dušan Bogdanović とは親友らしく、やはりクラシックをベースにしたクォリティの高いギターミュージックを提供してくれる。 ディスクレビュー Window Mirror '91年、MAレーベルから。半分が自らのペンによるオリジナル、残り半分がバッハのリュート組曲という、ハードエッジな1枚。オリジナルは現代…
2004年2月22日
プロフィール メキシコ人の父と日本人の母を持つ、在米の新進アコギスト。兄の影響で幼少より音楽に傾倒し、高校から大学生の時期にクラシックギターを学んだ後、ジャズの語法も身につけている。現在では Quetzal というグループをベースに活動中。 メキシコ系アメリカ人のことをチカーノといい、彼らの文化がブルースやカントリー等と融合して生まれた音楽は TexMex を始めとして、アメリカ音楽の一部を担うも…
2004年2月21日
プロフィール フルネームは Friedemann Wuttke、ドイツのスタジオ・ミュージシャンとのこと。独学でギターを始め、15歳の時にはもう地元では有名なミュージシャンとして頭角を現していたらしい。'70年代にロンドンでアートと写真を学び、帰国後の'80年代半ばには一連の音楽活動が認められてアレンジャー・プロデューサーとしての地位を確立。Narada から数枚のアルバムを発表している。 ディス…
2004年2月20日
プロフィール 数多くのポピュラーシンガーを、背後からアコースティックギターで支えてきたキャリアを持つ鹿児島出身のアコギスト。今どきでは当り前のようになった派手でキャッチーなテクニックは全面に出さず、楽曲をどれだけ魅力的なものにするかという主眼に貫かれた堅実で安定したプレイが光る。レパートリーの殆どはロックナンバーのカバーのようだが、それが、巷にあふれつつある自己満足的な「オリジナル」を垂れ流す似非…
2004年2月20日
プロフィール キューバは芳醇な音楽シーンを抱える国でありながら、アコギファンには比較的縁の薄い国であった。ギター自体はふんだんに色々な音楽で使われているのだが伴奏が主な役割で、いかんせんギターインストというものがとても少ない訳だ。Juan Jose Suarez は数少ないキューバの、インストも奏でるギター奏者。ダンソーン(19世紀末に発生したと言われる、ヨーロッパ音楽と黒人音楽が融合したダンス音…
2004年2月20日
プロフィール '94年にデビュー以来、カリフォルニアで活躍中の「フラメンコ風」ニューエイジフィンガーピッカー。2年程海外でインド音楽やアラビア音楽の修行をして来たとある。 ディスクレビュー Rhythm of the Heart '99年、Red Pyramid からの3rdアルバム。4人編成のユニットを従えての、スパニッシュ風フュージョンといったところ。そこそこ指も動いているし、それなりに弾ける…
2004年2月20日
プロフィール 詳細は不明だが、右手にはサムピックを付けてフォークギターで大変力強いギタープレイを行う。一聴するとブルースの様でもあるが、彼の解釈はむしろジャズ寄りとも言えるもので、まさに変幻自在なギターは聴いているだけで気分が高揚してくる。 ディスクレビュー Different Ways '96年、ドイツの AcousticMusicRecords から。ハーモニカの Thierry Cromme…
2004年2月20日
プロフィール 甘口のボイスでスマートに唄われる「Year of the Cat」の大ヒットでAOR歌手みたいに思われているかもしれないが、Al Stewart は、Bert Jansch や Donovan 達と同様に'60年代のフォームムーブメント下のロンドンでクラブやコーヒーハウスでの演奏活動でキャリアを積んだブリティッシュフォーク/ブルースのシンガーソングライターである。その作風は、初期にお…
2004年2月20日
プロフィール すっかりバッハ弾きの代名詞になってしまった感のある Söllscher。Manuel Barrueco のカッチリした感じのバッハも好きだが、やはり表現力の幅はこっちの方が上だろう。元はリュートの為の作品であるバッハのレパートリーを、完全に演奏するために11弦のアルト音域ギターを愛用する。 ディスクレビュー バッハリュート曲集 '81年と'84年録音のバッハ集。リュート組曲のト短調と…